減税・規制改革
リバタリアンの経済学者出身のハビエル・ミレイ氏がアルゼンチンの大統領に就任して1年が経ちました。最初はエキセントリックな言動のミレイ氏はさんざん嘲笑されましたが、今は多くの人が考えを改めています。その成果はリバタリアニズムが達成できること…
各種世論調査を見ると、石破首相は思ったよりも人気がないようです。総裁選で高市氏を支持していた右派から石破首相が嫌われているのは当然のことでしょうが、首相の解散権の行使に慎重な従来の主張を撤回して解散総選挙を決めたことや、経済政策や防衛政策…
先日の私のブログ記事「ミルトン・フリードマンのアドバイス」を日本維新の会の音喜多駿政調会長に取り上げていただきました。 〉私はどんな状況でもどんな理由であれ可能なら常に減税に賛成だ。なぜなら大きな問題は税金ではなく政府支出だと考えるからだ。…
近頃、フリードマンの名前で減税派を批判している方を見かけます。なんでも「減税でも増税でもどうでもよく、政府支出の規模しか重要ではないというのがフリードマンの主張だから、減税派は自由主義者じゃない!」のだそうです。 私はそもそも「誰それが言っ…
自民党総裁選に比べると盛り上がりに欠けていましたが、9月23日には野党第一党である立憲民主党の代表選があり、野田元首相が勝利しました。正直なところ、有力候補の政治家がこれまでと変わり映えしない顔ぶれの党首選に注目が集まらなかったのはやむを得な…
小泉進次郎氏が自民党総裁選の有力候補になっていますが、小泉氏は父の小泉純一郎元首相のイメージや解雇規制緩和の主張等から「新自由主義」のレッテルを張られているようで、賛成派、反対派双方が小泉純一郎政権の規制緩和の是非で盛り上がっています。 水…
猛暑が続きますが、皆さんはお元気でお過ごしでしょうか?日銀の利上げと米国の景気後退の兆候で株価が大暴落していますから株式投資家の皆さんはあまり元気ではないかもしれませんが、私は短期的な株価の変動についてあれこれ書くのは好きではありません(…
3月8日は国際女性デーでした。日本では(というか日本に限らず多くの国でもそうですが)、女性の権利を支持し男女平等を主張する人は大きな政府を支持しがちです。逆に小さな政府の支持者は、そうした運動を疑いの目で見ている場合が多く、男女平等はすでに実…
3月6日、大阪府の吉村洋文知事が、オーバーツーリズム対策として訪日外国人客を対象とした徴収金の導入を検討すると発表しました*1。大阪・関西万博が開幕する25年4月をめどに導入する方針とのことです。大阪府は既に宿泊税を2017年から導入していますが、宿…
食料品の値上げが相次いでいます。こういうとき必ずやり玉に挙がるのが金融政策です。「インフレを目指しているせいで物価が上がる、そのせいで生活が苦しい、すぐ金融緩和をやめて引き締めるべきだ」といった主張を盛んに唱えておられる方がいます。 しかし…
皆様、お久しぶりです。時間の都合と体調不良でしばらく書きませんでしたが、久々に投稿します。今日は経済成長と政府支出の関係についてお話しましょう。 政府支出を増やせば、経済は必ず成長するでしょうか。場合によるとしか言いようがありません。もしそ…
5月8日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ5類に移行しました。ひとまずコロナ禍に対する緊急対応は終了し、経済は平常モードに戻ることになりそうです。コロナを恐れた自粛の行き過ぎが消費を冷やしてきた中で、5類…
積極財政派の政治家は少なくありませんが、その多くは政府支出を増やすことに積極的であっても、減税にはあまり積極的ではないようです。減税も政府支出拡大もどちらも財政政策なのですが、なぜか人気があるのは公共事業等の政府支出拡大です*1。実際には、…
さて、タイトルは半ば冗談ですが、半ば真面目です。以下の記事をご覧ください。 書店ゼロ自治体、全国で26% ネットでの無料配送規制の議論も:朝日新聞デジタル (asahi.com) 書店ゼロの自治体が4分の1もあることが紹介され、自民党の「街の本屋さんを元気に…
岸田首相の「異次元の少子化対策」は結局、異次元の増税に終わるのではないでしょうか。自民党の茂木幹事長が4月4日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、「増税に頼らず」に社会保険料を財源として少子化対策をするという趣旨の発言をされたことが話題…