柿埜真吾のブログ

日々の雑感を自由に書きます。著書や論考の紹介もします。

池田信夫先生への公開書簡(1)

2月11日のツイッター上の私に関する一連の投稿、拝読しました。私を「ネトウヨ」と表現されていることに大変驚き困惑しております。また、私の出演番組や拙著について大変激しい言葉で否定的な論評を書かれたことを悲しく思っております。
先生のツイートの主張のうち、以下の3点は明らかに事実誤認があり、極めて不当です。
①柿埜は「ネトウヨ」である。
植田和男氏が日銀審議委員時代に速水総裁のゼロ金利解除に反対したにもかかわらず柿埜は賛成したと誤解している。
 ③「フリードマンは日本経済なんか論じてない」し、「日本に政策提言もしていない」にもかかわらず、柿埜は「思い込み」で「でたらめ」を書いた。
お忙しい先生が無名の私の著作や番組をいちいち確認されなかったのは仕方ないと思いますが、高名な先生がこのような不正確な論評を掲載されていることは私に重大な不利益を与えます。次回以降の投稿で①~③がなぜ誤りなのか順番にご説明します。長くはなりますが、読んでいただければ幸いです。
ご指摘の点についてここでは簡単に書きます。
①私は人種差別に強く反対する立場を常々表明しております。そもそも歴史問題について発言したこと自体全くないのですが、軍国主義を美化しアジア諸国を貶める言説を書いたことはもちろん一切ありません。民族主義や特定の家族観や宗教観を支持したことも全くありませんし、移民受け入れや自由貿易を強く支持しています。どのような根拠でこのような侮辱的レッテルを張られたのか理解に苦しみます。
②先生のご指摘いただいた番組で私は植田氏が8月の金融政策決定会合でゼロ金利解除に反対したことを説明しております。
フリードマンが日本に政策提言をしていたことは客観的事実です。彼は日銀金融研究所の顧問でしたし、「日本への処方箋Rx for Japan」という論文も書いていますし、中原伸之審議委員への助言もしていました。私の本は出典と論拠をきちんと示しております。私の本がでたらめというのはあまりです。
もちろん、私の主張がくだらないとご判断されるならそれは残念ですが仕方がありませんし、私にも至らないところは多々ありますので先生の厳しいご批判は尊重いたします。
ですが、事実誤認に基づく主張をされるのは本当に困ります。特に根拠を示さずネトウヨなどというのはやめていただきたく思います。
削除をお願いしたいのは以下のツイートです。
先生からこのようなご批判をいただいたことは大変悲しく遺憾です。今回の先生の一連のツイートは単純な誤解と行き違いによるものであると愚考します。私は無用な対立を望むものでは全くありません。ご理解いただけることを願っております。
面倒とは思いますが、次回以降、私の説明を読んでいただき、納得されましたら、ツイートを撤回していただけますよう衷心よりお願い申し上げます。
 

続き(2)~(6)は以下をご覧ください。

(2)(3)(4)(5)(6)

 

5/28追記:池田先生からいただいたお返事へのコメントは以下をご覧ください。池田信夫先生からのお返事へのコメント - 柿埜真吾のブログ (hatenablog.com)